伝統の技巧と
企画開発力
創業62年…
老舗としての技術と継承
1956年に創業した当社は、和装衣裳を通じて60年以上、和装職人の匠の技とともに成長してまいりました。日本の伝統文化でもある和装が、世界的に評価される理由の一つに美しい和装柄とそのシルエットにあります。その1つ1つの柄には、すべて想いが込められ、その先人たちが紡いできた和装文化を継承し、次世代に繋げることこそが、私たち二条丸八に求められる、使命だと考えております。二条丸八が今まで積み上げたノウハウやアイデアと織師、染織師の匠の技が織りなす婚礼和装は、他では、追随できない美しさを醸し出し、婚礼の舞台でより輝きを放ちます。時代が変わるこの瞬間だからこそ、この和装の技術と技法を途絶えることなく継承し、未来へと紡いでいきます。
研究開発が続く、美しい
「総絵羽打掛」の商品力は
世界に誇れる伝統技術
総絵羽打掛
襟元の柄がぴったりと合う美しい総絵羽。
絵羽模様とは、打掛の柄が一枚の絵のようにつながっている模様のこと。絵羽模様を作るためには、白生地を染める段階から計算して反物にするため、大変な手間と時間がかかります。中には、2パターンの繰り返しによって一枚の柄が出来上がるものもありますが、柄に変化がなくポイントの柄をしっかりと作ることが出来ないため、全体の流れを表現しきれません。そのため、どの部分をとっても同じ柄がない総絵羽は、繰り返しのものと比べて約10倍のコストがかかり、非常に高価で高級な打掛と言われているのです。総絵羽は、着姿の美しさを考えて、柄のポイント・空間を大切にした格式高い打掛を可能にします。
軽い打掛
研究を重ねて実現した従来より約30%軽い打掛。
【軽さのひみつ_1】
ふきを小さくしました(Aが小さくなったふき。Bが通常)。
着付けのフォルムとボリューム感はそのままで、羽織った時に軽さを実感していただけます。
【軽さのひみつ_2】
余分な柄を取り除きました。
柄のポイントや空間のバランスを大切にし、美しい着姿をくずさないように縫い込み部分などの余計な柄を取り除きました。
深い襟ぐり
後ろ姿も凜々しく見えるよう計算された襟ぐり。
繰り越しを通常より深くする事によって、着付けがしやすくスッキリとした着姿に仕上がります。
- ▲通常の襟ぐり
- ▲独自開発した深い襟ぐり
織物ができるまで
織物を織るには様々な工程と、
それに携わる人々がいます。
その一部を紹介いたします。
- 1織物を織るダイレクトジャガード織機(しょっき)
- 2紋紙(もんがみ)を使用した織機(しょっき)
- 3織機(しょっき)で織る時は、裏から緯糸(よこいと)を通していく
- 4綜絖(そうこう): 経糸(たていと)を上げ下げして織物組織を作る装置
- 5シャトル: 経糸(たていと)の間に、緯糸を通すのに使われる道具
- 6管(くだ): 糸を巻いてシャトルに入れ緯糸(よこいと)として使用する道具
- 7ドロッパー: 経糸(たていと)が切れた事を検出する装置
- 8筬(おさ): 経糸(たていと)を整え、緯糸(よこいと)を打ち込む織機の部品
- 9ギア: 織物の打ち込みを調整する部品
- 10糸棚: 緯糸(よこいと)を保管しておく棚
- 11糸繰り: 綛掛(かせがけ)に糸をかけ、木枠(きわく)に糸を移す作業
- 12経糸(たていと)つなぎ: 約1000本ある糸を繋いでいく作業